■他のHSPの人は、どんな仕事をしているの?
■仕事を続けるための工夫を教えて!
HSPの人のお話を伺っていると、「働きたいけど、仕事が続かない」という悩みを抱える方が多く見受けられます。
長く働きたいという思いとは裏腹に、一生懸命仕事に打ち込んでも、3年も満たずに退職してしまうと…
HSS型HSPの私も、以前働いていた仕事は2年も続けられずに退職した経験があります。
しかし現在は、ブログという自分に合った仕事を見つけたことで、3年以上継続して活動が出来るようになりました。
そこで本記事では、HSPの人が仕事を続けられるように下記4点をご紹介します。
- HSPの仕事が続かない3つの理由
- 【今すぐできる!】HSPが仕事を続ける工夫2選
- 【調査】HSPでも仕事が続いている人は、どんな仕事をしているのか
- HSPの自分に合った仕事を見つける2つの方法
本記事でご紹介する方法は、実際にHSS型HSPの私が行って効果があったものなので、良いなと思ったものは是非取り入れてみてください。
HSPの仕事が続かない3つの理由
HSPで仕事が続かないという方のお話を伺う中で、いくつかの共通点が見えてきました。
そこで、HSPの人の仕事が続かない理由をHSS型HSPの私自身の経験と合わせて紹介します。
- HSPの苦手なことを仕事にしている
- 人間関係に気を遣い、消耗しやすい
- 頼れる相手が少なく、抱え込みやすい
HSPの苦手なことを仕事にしている
誰しも得意不得意があるように、HSPにも得意なこと・不得意なことがある。
特にHSPの場合は、得意不得意が顕著に表れ、体調を崩したり精神的に辛くなってしまうことさえあります。
私が接客業に就いていた時は、まさに苦手なことだらけでした。
- 商品管理に事務作業に接客と、マルチタスクで笑顔も作れない
- 他の社員やお客さんに気を遣い過ぎて、休憩中は体力回復全振り
HSPの持つ長所は全く活かせず、体力を1日保たせることばかり考えて働いていました。
そして、2年も経たずに退職。
しかし、そんな自分でもHSPの長所を活かせるブログを始めると、3年以上継続して活動できるようになりました。
- ブログは誰に気を遣う必要もなく、ゆっくり考えを整理しながら執筆をしたり
- パソコンの刺激に疲れたら、風に当たり適度に休憩を入れたり
HSPの長所を活かして活動を続けられています。
自分のやりたいことを仕事にできる人なかなか居ませんが、HSPの得意なところ活かすという目線を持つと、働きやすさを感じられるようになるかもしれません。
こちらの記事では、HSPの長所を活かした仕事の選び方をご紹介しています。
是非チェックしてみてください。
【HSPの仕事選びは、長所を活かす】HSPに向いている仕事5選
人間関係に気を遣い、消耗しやすい
体の疲れは睡眠を取ることで回復しますが、心の疲れは簡単には取れません。
特にHSPは、人の気持ちを繊細に感じ取るため、相手が自分のことをどう思っているのかや相手の言動・態度を気にしてしまいます。
それが仕事のようにビジネスの場ともなれば、ピリピリした雰囲気に加え、
仕事を円滑に回すため、自分と合わない人ともコミュニケーションを取らなければなりません。
私が接客業に就いていた時は、メモ用紙に書き間違えをするとお客さんの前で「死んでくれ」と言われ、震えながら仕事をしていたこともあります。
それ以降は、上司に会うたびにビクビクしてしまい、誰にも頼ることが出来ずに働きづらさを感じていました。
そのため、仕事とは言え、人と人とが接する場なので人間関係の良し悪しが、働きやすさに影響すると考えられます。
気持ちの切り替えが苦手で、抱え込みやすい
HSPで仕事が続かないという人の中で、上司から言われたちょっとした言葉や叱責が胸に刺さり、気持ちが落ち込んでしまうという方が多くいました。
早々に「次、失敗しないように気を付けよう!」と気持ちを切り替えられれば良いのですが、HSPの人はこの気持ちの切り替えを苦手としています。
気持ちの切り替えを苦手としている理由は
- 相談したり頼れる相手が少ないこと
- 相手から言われた言葉を何度も思い返してしまう
などが考えられます。
本当は人に相談したいけど、相談すると迷惑かなと気を遣ったり、相談しても「みんなそうだから」と適当にあしらわれた経験から、どうしても1人で抱え込むことが多くなります。
そのため、気持ちの整理がつけられないまま仕事に向かわなければいけなくなり、精神的に追い込まれやすいのです。
仕事で怒られた時など、気持ちの切り替え方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
気持ちの切り替えが苦手な方・引きずりやすい方はチェックしてみてください。
【HSPでも簡単】怒られても引きずらない、気持ちの切り替え方2選
【今すぐできる】HSPが仕事を続ける工夫2選
続いては、HSPの人が仕事を続ける工夫をご紹介します。
人に気を遣い過ぎてしまう時の工夫や仕事中にできる工夫などもありますので、良いなと思ったものだけでも取り組んでみてください。
- 気を遣い過ぎる時は、自分と他人を分けて考えよう
- 仕事中のリラックス方法を見つけよう
気を遣い過ぎる時は、自分と他人を分けて考えよう
人に気を使えたり、思いやったりできるのはHSPのメリットではありますが、気を遣い過ぎて自分が辛くなってしまう時ってありますよね。
このような気を遣い過ぎて辛くなってしまう時は、自分と相手の気持ちを分けて考えると気が楽になりますよ。
例えば
- 仕事の休憩中に愚痴を言っている人が居る
- 周りにイライラしている人が居る
これらは仕事をしているとよく見かける光景ですが
このような時は「自分が何か気に障ること・イライラさせることをしちゃったかな?」と考えるのではなく、ただ「愚痴を言っている人がいる」という他人事に捉えてみましょう。
他人事というと冷たく聞こえるかもしれませんが、無視するなどの意味ではなく、自分と相手の気持ちを分け、相手の嫌な気持ちを背負わないようにしようという考え方です。
私自身、自分のことだけでも一杯いっぱいなのに、相手の気持ちまで背負うことでよく潰れてしまっていました。
しかし、この考え方を試したところ、スッと気持ちが軽くなり、人付き合いも大して苦ではなくなったことを今でも覚えています。
人に気を遣い過ぎてしまうという方は、今からでも出来ることなので、仕事に言った時や人に合った時に試してみてはいかがでしょうか。
仕事中のリラックス方法を見つけよう
HSPの対処法として、「1人の時間を作ろう」という対処法を耳にしたことがある方も多いかと思います。
1人の時間を作れる時は、刺激を避けたり・疲れた心を落ち着かせたりと有効ですが、仕事中や外出先などでは、1人の時間を作るのは難しいことが多いです。
そこで、仕事中のリラックス方法を見つけておくと、仕事を続けるための助けになってくれることがあります。
具体的には、下記のような方法があります。
- 目をつぶる
- 風に当たる
目を閉じて、刺激をカットしよう
HSPの人で、仕事中パソコンの画面が明るすぎて目の奥まで重くなる…という方は、多いのではないでしょうか。
このような、目からの刺激が強く疲れてしまうという方は、目を閉じて刺激をカットすると、疲労を軽減することができます。
具体的には
目を閉じると、周囲の情報を敏感にキャッチしようと張りつめていた気持ちが、ス~っと落ち着いていくのを感じられるかと思います。
実は、人が受け取る情報の約70~80%は、目から得ていると言われており、目を閉じて寝ている時以外、多くの情報を目から得ています。
特に、HSPは光に対しても敏感なので
- 眩しすぎて画面が見えにくかったり
- ため息をつき、ドッと疲れて疲れてしまうのです。
ただ、あまり長く目を閉じていると、「寝てる!?」と勘違いされてしまうこともあるかもしれませんので、短時間を繰り返し行うと良いですね。
また、目を閉じる以外に、ブルーライトカットメガネを使用して、目からの刺激を軽減するという方法もあります。
私もブルーライトカットメガネ使用しているのですが、使うのと使わないのでは、仕事終わりの疲労感が全然違いました。
ブルーライトカットメガネについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、チェックしてみてください。
【目からの疲労を軽減】HSPの私も使っているブルーライトカットメガネ2選
緑茶をのんで、リラックス
仕事をしていると
- 職場の人に気を遣い過ぎて、ぐったりしてしまったり
- 聴きたくない愚痴が聞こえてくるだけで、こっちまで嫌な気持ちになる
ということがよくありますよね。
でも、仕事中なので1人になりたくても、なかなか1人にはなれず、ストレスと疲労がたまるばかり…。
このような時、仕事中にできるリラックス方法として、緑茶を飲むという方法もあります。
実は、緑茶にはテアニンという成分が含まれており、摂取することでリラックス効果があると言われています。
読者さんの中にも緑茶を飲んだ後、「なんか気持ちが落ち着く」と、感じたことがある方も居るかと思いも居ますが、それがまさにテアニンによるリラックス効果です。
緑茶を飲むだけなので、事務作業でパソコンに向かっているから、休憩時間以外離れられないという方でも、席に居ながら一息つくことができます。
さらに、飲む時に目を閉じれば、目からの刺激も和らぎ一石二鳥。
緑茶は、自動販売機やコンビニで手軽に買えるので、仕事で気を遣い過ぎた気持ちをリフレッシュしたいという方は、是非試してみてはいかがでしょうか。
【調査】HSPでも仕事が続いている人は、どんな仕事をしているのか
Twitterやネットで検索をしていると、「HSPでも、3年以上仕事を続けられています!」というような報告も見られるようになってきました。
ここでは、Twitterにて、HSPでも仕事が続いているという人が公表している仕事内容についてまとめていきます。
- 事務
- 製造業
- ブロガー
- ノマドワーカー
- 理学療法士
- webライター
- デザイナー
- 作家
Twitterにて調査を行ったところ、上記の仕事を続けているという方がいました。
仕事の特徴を見てみると
- 自分のペースで仕事に取り組める
- 独創性や創造力を活かして仕事に取り組める
- 人の役に立てる
などのような、HSPの苦手としていることを避けつつ、長所を活かしているように感じます。
私もブログを始めてから、以前接客業で感じていた働きづらさは一切感じなくなりました。
例えば
- 考えるのに時間が掛かっても、ゆっくりまとめてから文章にしたり
- パソコンの刺激に疲れたら風に当たり、休みながらでも仕事を続けられたり
しかし、接客業では、お客さんに気を遣い社員にも気を遣い、気を休める時が無く働き続けていました。
仕事内容においても、接客・品出し・事務作業にとマルチタスクを求められ、今思うと自分の苦手なところで戦っていたと感じています。
私自身、「この仕事がやりたい!」と思える仕事には全く就けませんでしたが、HSPの長所を活かすことで、仕事は続けられています。
仕事が続かないと悩むHSPの皆さんも、HSPの長所を活かした働き方を検討されてみてはいかがでしょうか。
HSPの自分に合った仕事を見つける2つの方法
合う仕事が分からずに仕事に就いてしまうと、続けられないということを繰り返しかねません。
そこで、HSPの自分に合った仕事を見つける2つの方法をご紹介します。
方法は、自分で探す方法と人に相談する方法があります。
ご自身に合った方で探してみましょう。
- HSPの自分を棚卸する
- 転職エージェントに相談する
HSPの自分を棚卸する
1つ目の方法は、HSPの自分を棚卸することです。
新卒の就職活動でよくやりましたね。
棚卸は、得意不得意がハッキリしているHSPの場合、特に重要です。
ご存知のように、合わない仕事や合わない環境に足を踏み入れると、体力的にも精神的にもすぐに限界を向かえてしまいます。
しかし、得意なことになれば
周囲の人のが思いつかないような独創的なアイデアを出すなど、異なる才能を発揮することも可能です。
具体的に、棚卸の方法をご紹介します。
- HSPの自分が得意なこと、苦手なことを書き出す
- 自分がやりたい仕事、興味のある仕事を書き出す
- HSPの自分の特徴と業種や職種の特徴を照らし合わせる
HSPと一言で言っても、各々によって細かな特徴が異なります。
そのため、HSPの自分を棚卸は、仕事選びにおいて参考になります。
また、得意なこと・苦手なことが分かれば、私生活にも活かせますので、是非やってみましょう。
転職エージェントに相談する
転職エージェントは、転職希望者のお話を実際にお聞きし、希望に合いそうな求人を紹介してくれるサービスです。
転職エージェントのサポートを受けるメリットは、主に4つあります。
- キャリアカウンセリング
- 非公開求人の紹介
- 応募書類や面接対策のサポート
- 条件等の企業交渉のサポート
個人での活動や面接だけでは分かりにくい、社内の雰囲気や給与のことなどを事前に聞けるのも嬉しいポイントです。
また、応募企業が求めている人材を熟知していますので、
応募書類の添削や面接でのアピールポイントも探してくれます。
デメリットとしては、転職をするためのサービスですので、スピーディーな転職が可能です。
そのため、「ゆっくり考えたいけど、もう決まってしまった」と感じる人も居るようです。
しかし
- 自分から面接で働き方を相談しにくかったり
- 本当に合っているのか分からないから、1歩を踏み出せない
というHSPの人にとって、転職エージェントは、力強い味方だと言えます。
こちらの記事では、転職エージェントを行っている5社を徹底比較し、HSPの人の人に合う転職エージェントをご紹介しています。
各社無料で利用できますので、仕事が無い不安から抜け出したい方はチェックしてみてください。
まとめ HSPの長所を活かして仕事を続けよう
ここで、本記事の内容をまとめていきます。
確認のため、振り返っていきましょう。
■HSPの仕事が続かない3つの理由
- HSPの苦手なことを仕事にしている
- 人間関係に気を遣い、消耗しやすい
- 頼れる相手が少なく、抱え込みやすい
■【今すぐできる】HSPが仕事を続ける工夫2選
- 気を遣い過ぎる時は、自分と他人を分けて考えよう
- 仕事中のリラックス方法を見つけよう
■【調査】HSPでも仕事が続いている人は、どんな仕事をしているのか
- 事務
- 製造業
- ブロガー
- ノマドワーカー
- 理学療法士
- webライター
- デザイナー
- 作家
■HSPの自分に合った仕事を見つける2つの方法
- HSPの自分を棚卸する
- 転職エージェントに相談する
本記事では、仕事中にできる仕事を続ける工夫から、仕事を続けるための仕事選びの方法までご紹介していきました。
「良いな」と思ったものだけでも参考にしていただければ幸いです。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。