■近くで大声や怒っている人が居ると、恐怖を感じる
■どうしたら気持ちを切り替えられるのか、教えてほしい!
上手く気持ちを切り替えることが出来ない…と悩むHSPの人は多いです。
その中でも、特に怒られた時は「ひどく落ち込み、2.3日引きずってしまう」というお話もよく聞きます。
そこで本記事では、HSPの人に合った気持ちの切り替え方をご紹介します。
HSS型HSPの私自身、ご紹介する2つの方法で、上司からの指摘などを乗り越えてきました。
切り替えて、気持ちを楽にしたい人は、是非最後までご覧ください。
【HSPでも簡単】怒られても引きずらない、気持ちの切り替え方2選
始めに、引きずらない気持ちの切り替え方からご紹介します。
今回ご紹介する方法は、
怒られた時以外に、落ち込んだ時などにも使えるので、是非参考にしてみてください。
- 紙に気持ちを書く(エクスプレッシブ・ライティング)
- 人格否定ではないと考える
紙に気持ちを書く(エクスプレッシブ・ライティング)
気持ちを切り替える1つ目の方法は、
紙に自分の気持ちを書き出す、お手軽な方法です。
この紙に気持ちを書き出す方法は、心理学で用いられている方法でエクスプレッシブ・ライティングと言い、
- 気持ちの整理
- ストレスの軽減
- 客観的に自分を見つめ直す
など、様々な効果が期待されています。
やり方は簡単、紙に気持ちを書くだけです!
自分が嫌だなと思ったことや本当はこうしたかったなど、自分の気持ちをありのまま書いていきましょう。
文字にして書いていくと、怒られたことや嫌だなと思ったことを吐き出しながら気持ちを整理することができるので、引きずることが少なくなります。
また、紙に書き出していくだけなので「人に弱音を吐くのは気が引ける…」という人も、誰に気を遣う必要はありません。
初めのうちは、気持ちを書き出すことに恥ずかしさがあるかもしれませんが、
怒られた時以外にも使える方法なので、まずは1行からでも始めてみてはいかがでしょうか。
人格否定ではないと考える
怒られた時によくあるのが、人格否定と捉えてしまうことです。
怒られる時の殆どは、自分の「行動」に対しての指摘です。
しかし、怒られたショックから人格否定と捉えてしまい、引きずってしまうことがあります。
特にHSPの人は、人に迷惑をかけないように頑張る人が多いので、
自分なりに頑張って怒られると、「自分はダメな人間だ」と人格否定しやすくなります。
そのため、怒られた時は、あくまでも行動に対しての指摘だと考えましょう。
また、失敗すること自体、悪いことではありません。
失敗したり怒られるのが怖いから、自分のやりたいことを諦めてしまうなど、考え過ぎないようにする事も大切です。
HSPが「怒り」の感情に敏感な理由
続いて、なぜHSPは、引きずるほど怒りに敏感なのか理由をご紹介します。
その理由は、見ただけでも分かる攻撃性にあります。
普段HSPの人が、人の気持ちを感じ取るときは
- 些細な表情の変化
- 言葉の抑揚
- 纏(まと)っている雰囲気
などから、「楽しそうだな」とか「嫌なことあったのかな」など、繊細に感じ取ります。
しかし、怒りの感情をあらわにしている人は
- 大きな声を出したり
- 睨みつけるような表情や苛立つ態度をみせたり
感じ取るどころか、見ただけでも怒っていることが分かります。
HSPの人にとっては、人の些細な変化だけでも、気持ちを感じ取るには十分すぎるくらいなので、
強すぎる怒りの感情を感じ取ると、泣いてしまったり、その場から逃げたくなるくらいの刺激に感じてしまうのです。
そのため、特に怒りの感情には敏感なのです。
怒られることで、周囲からの目が気になる
怒られている人が居ると
- 何かミスしたのかなとか
- どうして怒られているんだろうとか
気になって、見てしまう人いますよね。
HSPは、このように人目が集まってしまうために、怒られることに敏感な面もあります。
人の気持ちに敏感なHSPは、人からどう思われているのかということを気にする人が多いです。
自分が活躍したり良い場面で注目されるならまだしも、怒られているという場面では、ダメな自分を見せているかのように怖く感じてしまいます。
私も学校や会社で怒られた際には、人目の方が気になって、怒られている言葉は全く耳に入ってきませんでした。
早く終わってくれと願うばかりです(汗)
以上から、HSPが怒りの感情を苦手としているのは
見ただけでもわかる攻撃性のほか、人目を集めてしまう恐怖心があるためだと考えられます。
HSPが、怒られた時に陥りがちな3つのこと
ここからは、HSPの人が怒られた時に陥りがちなことをご紹介します。
これからご紹介することに当てはまっていると、
自分を追い込み、苦しくなってしまうことがありますので、ご自身が当てはまっているかチェックしてみましょう。
- 気持ちの切り替えに、時間が掛かる
- 失敗や人目が怖くなる
- 周囲の怒りを感じ取り、体調が悪くなる
気持ちの切り替えに、時間が掛かる
HSPの人のお話を伺っていて、特に多いのがこちら。
怒られた後、何日も引きずってしまい、気持ちの切り替えに時間が掛かるというものです。
同じ失敗をしないために、怒られた言葉やなぜ失敗したのかを考えることは大切ですが、気持ちの切り替えに時間が掛かりすぎてしまうと、
仕事のモチベーションの低下や体を休める暇が無くなってしまいかねません。
HSPは考え込み過ぎたり、引きずり過ぎたりすることで自分を追い込んでしまうことがありますので、自分に合った気持ちの切り替え方を見つけ、早めに切り替えることが大切です。
失敗をすることや人目が怖くなる
陥りがちなこと2つ目は、失敗することや人目を避けるようになってしまうことがあります。
失敗は誰にでもあることなので、次に活かそうと思えればいいのですが
怒られる恐怖から「失敗はダメなこと」と強く思い込んでしまい、怒られないための、消極的な発言や行動だけをするようになってしまいます。
よくあるのが、自分のやりたいことが見つかった時
- 自分に出来るか分からない
- 失敗した時、人に笑われるんじゃないか
などのように考え、諦めてしまうことです。
HSS型HSPの私の体験談ですが
当時、高校の友人たちとゲームをしよう!という話になった時、
初めてプレイするゲームだったので、「やったこと無いから…」とみているだけでした。
下手にプレイして、なんて思われるのか怖く、ゲームすらできなかったという経験があります。
失敗や人目が怖いから避け過ぎてしまうと、
自分のやりたいことが出来なくなってしまうことがあるので、失敗や人目を恐れ過ぎないことが大切です。
周囲の怒りを感じ取り、体調が悪くなる
自分が怒られる以外に、怒っている人の近くに居るだけでも、影響を受けることがあります。
その影響というのは
- 怒っている人の「怒り」の感情を感じ取り、恐怖や焦りを感じたり
- 怒られている人を見て、HSPの自分も辛くなったりしてしまいます。
また人によっては、吐き気を催して体調を崩してしまう方もいるようです。
それは、1度に多くの刺激を受けたり、共感し過ぎてしまっているのだと考えられます。
HSPにとっては、「怒り」だけでも委縮したり引きずったりしてしまう程、強い感情なのに、
- 大声の刺激
- 怒られている人の気持ち
- その場の雰囲気
など、あらゆることを一度に感じ取ってしまいます。
そのため、ご自分が周囲の怒りを感じやすい傾向にあるようでしたら、
場所を変えたり、刺激を受け取り過ぎないよう受け流すように意識するのが良いかと思います。
最後に、自分が怒っていると勘違いしないのも大切です!
【怒られる恐怖の弊害】完璧主義になりやすい
HSPの人の中には、完璧主義の人が多いと言われています。
完璧主義になる理由は、人目が気になる・自己肯定感が低いなど様々ありますが
怒られることの恐怖から完璧主義になってしまう人が居ます。
HSPの人が完璧主義になると、
- 仕事で完璧を求め、息の抜き方が分からず疲れてしまったり
- 新しいことに挑戦するのが怖く、自分に出来る事しかしなかったり
軽い気持ちで、動くことが出来なくなってしまいます。
この完璧主義の状態を続けていると、
HSPの自分に合っているかも!という生き方が見つかった時、「どうせ無理だ…」と諦め、動けなくなってしまうかもしれません。
上記で、私自身の高校生活のお話をさせていただきましたが、以前は完璧主義でした。
しかし、完璧主義をやめてからは、「とりあえずやってみよう!」と気楽に取り組んだり、HSPの自分に合った生き方を見つけることが出来ました。
そのため、失敗することや怒られることを、怖がり過ぎないことが大切です。
完璧主義で困っているという方が居ましたら、
完璧主義をやめる方法など、HSPの完璧主義について詳しくご紹介した記事を載せておきますので、チェックしてみてください。
まとめ
ここで、本記事の内容をまとめます。
■【HSPでも簡単】気持ちの切り替え方2選
- 紙に気持ちを書く
- 人格否定ではないと考える
■HSPが「怒りに敏感な理由」
恐怖すら感じる程の、攻撃的な怒りの感情を感じ取りすぎてしまうため
■HSPが、怒られた時に陥りがちな3つのこと
- 気持ちの切り替えに、時間が掛かる
- 失敗や人目が怖くなる
- 周囲の怒りを感じ取り、体調が悪くなる
また、怒られる恐怖から、完璧主義になってしまうことに注意。
今回ご紹介した気持ちの切り替え方は、
今日からでも始めることが出来ますので、怒られたことを引きずってしまう方は、取り組んでみましょう。
本ブログでは、HSPの悩みや付き合い方など、お役立ち情報を発信しています。
興味を惹くタイトルがありましたら、そちらもチェックしてみてください。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。