「親がHSPなら、子供はHSPになる?」
今回は、HSPは遺伝なのか?について、ご紹介したいと思います。
確かに言われてみると、HSPって遺伝なのか気になりますよね。
一般的にHSPは、生まれつきだと言われています。
しかし、子供の頃に繊細だと気付く人がいる中で、大人になるまで
気付かない人もいますよね。
これらの違いは何なのでしょうか?
それでは早速、HSPは遺伝なのかを見ていきましょう!
HSPは、遺伝する?
HSPは、遺伝(先天的)によるところが大きいと言われています。
しかし、生まれた時から全員にHSPの症状が出ているかというと、
そうではありません。
- 子供のころから症状が出ている子
- 大人になってから症状が現れる人、など様々です。
遺伝だけが原因なら、生まれた時になぜ症状が現れないのでしょうか。
それは、自身の環境によって遺伝の現れ方が異なるのではないかと、
考えられているからです。
難しいお話になりますが、
遺伝子関係の分野に「エピジェネティクス」という分野があります。
エピジェネティクスは、遺伝子の発現を制御・伝達するシステムのことで、
環境要因によって、遺伝の現れ方は変化するというものです。
つまり、親からの遺伝でHSPを受け継いだとしても、子供がHSPを発現するかは、
環境によるということになります。
※HSPの全てが解明されたわけではありませんので、
このような傾向があると参考程度に覚えておいてください。
HSPであると気付きやすい環境とは?
自身がHSPであると気付くには人によって差があります。
それは、上記でご紹介したように自身がHSPであると気付ける環境に
あるかどうかによるのではないかと思われます。
では、HSPに気付きやすい環境とはどのような環境でしょうか。
ここでは、2つご紹介していきます!
人と接することで傷つきやすいと感じる
HSPは、人の些細な言動や態度を繊細に感じ取ることが出来ます。
そのため、
- 友達との冗談を言い合う会話についていけない
- 表情や態度から、人の気持ちを見ただけで分かってしまう。
- 心無い言葉を言われて、傷つきやすい
このような経験をすると、
人付き合いが苦手になったり、生きづらさを強く感じるようになってしまう
ことがあります。
自己肯定感の低さを感じる
自己肯定感は、家庭環境によって増減してしまいます。
特に、子供の頃に親から褒めてもらったり、認めてもらったという経験が少ない子は、
自己肯定感が低くなりやすいのです。
自己肯定感が低いと、
「本当は自分のやりたいことがあるけど、言えない。」
「多くの人が気にしない些細なことを気にして、罪悪感を感じやすくなる」
など、人ばかりを気にして悩みを抱えやすくなってしまいます。
そのため、もしHSPかもしれないお子さんに対して
「褒めてあげていない」「認めてあげていない」方は是非、
お子さんのやることや発言に対して、褒めて認めてあげてください!
自己肯定感は、自分がHSPだと知った後、
「人と比べず、繊細な自分と上手く付き合って行こう」と、
心を安定させてくれる大切な要素です。
まとめ
ここで、記事の内容をまとめていきます。
HSPは、遺伝によるところが大きいと言われている。
しかし、エピジェネティクスによると、遺伝子の発現は環境要因によって変化する。
そのため、親からの遺伝でHSPを受け継いだとしても、子供がHSPを発現するかは、
環境によるということになります。
HSPは、遺伝なのか全てが解明されたわけではありません。
そのため、現状分かる範囲でご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。